論語と算盤と私
論語と算盤と私
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心得、みたいなのが知りたかったので主に前半のみ。後半はより具体的なファイナンス論など。バイブルになりそう。何度か読みたい。
「サラリーマン経営者の、院政問題は責任と権限の分離」
権限と責任が一致していないとダメ。
資金の用途や人事の権限が実質ない、とか。骨抜きになってしまう。判断の結果が悪ければクビにしてください、ぐらいの責任は必要。
経営者は独裁すれども独断せず、だが最終的には自分で意思決定することが大事。
「べき論は多いが、どう遂行するかが触れられない。理、心、運は1:4:5。」
意思決定に対して、正しい、間違いを言うのはそもそも無意味。自分が選んだオプションをいかに正解にさせるかが経営者の仕事。
心の底から笑うためには、自分の痛みを取り出し、その痛みで遊べるようにならなきゃいけない
「明確な目標は思ってる10倍大事」
その生活でno1になれるの?、みたいな感じでチームメンバー同士で意識できる。
「使命(ミッション)の目覚めは組織の第2のバースデー」
ミッションは生業の域を超えて突き詰めたいと思える事業、使命に出会ってしまった時に改めて成文化するもの。
パナの、水道理論が公表されたのが創業日になっている。
※これは、なるほどと思った。後付けもありか。
ミクシィの社是案
「楽して儲けるを全力でやりきる」
根性論にならないよう。なぜこれやってる?を大事にしたいから。
「三ヶ月前は黒歴史」
恥ずかしくなるような思い。そのスピードで成長する。こうなってなければ何かがおかしい
「本当の失敗は挑戦しないこと」
「なんとかなる」
色々あったけどここら辺が特に刺さった。
「解くべき問いを間違えない」
間違っていなければ、いつかは解ける。
全国タクシーのアプリを使った
全国タクシーの配車アプリを使ってみた。
見た目は今までのUIからリニューアルされて、Uberとそっくりの見た目になっていた。発着場所の選び方もUberとすごく似ている。一方で日本ならではというのが、タクシー会社の選択だった。どのタクシー会社でも同じじゃんと、思ったが必ず選ばなくてはいけないようだった。
実は、これは後でわかるのだがタクシー会社によってかかる迎車料金が違うみたい。そもそも迎車料金がかかるなんてことは微塵も思っていなかったためここは適当に日本交通を選んで次の画面に行ってしまった。これが最初の罠だった。
実際に呼んでみると、10分ほどで着くと表示された。ちょうど温泉の帰りで、暖まってそのままタクシーで家まで帰ろうと楽しみにして、到着する間際で外で待っていたのだが、そこからさらに15分ほど経っても全然来ない。
挙句の果てには画面上では取引が終わっていることになっていておかしいと思いサポートセンターに電話した。
そうすると、今電話するところでしたと、まるで配達に遅れた蕎麦屋のようなことを言っていた。聞くと、迎えに行く予定のタクシーが電柱にぶつかってしまい代わりのタクシーを向かわせている所とのことで、もう10分待ってくれと言われた。
依頼した代わりのタクシーがきたが、実はこのタクシーが来るまでにもう7、8台は乗れるタクシーを見逃していた。この時点でユーザ体験としては最悪で普通に今後は手をあげて捕まえるだろう。
そんな感じで乗ってしばらくして、よくメーターを見てみると、迎車料金がかかっている。アプリ上では単純にその距離の料金が表示されているのでおかしいなと思っていたのだが、後で問い合わせてみると、タクシー会社の選択画面に迎車料金がかかる旨が書いてあった。ただ画面を見ればわかるが、非常に小さい文字でとてもじゃないが気づかなかった。
そもそも迎車料金と言う概念を当然のように理解している人ってどのぐらいいるのだろう…。名古屋だと、掛からない会社もあるのに。。
特に、インバウンドの人にとっては、このアプリ使って迎車料金なんてもはやぼったくりでしかないと思う。
ちなみに、詳しく書かないがサポートの電話対応も相当なレベルの低さを感じた。
と、いろいろとすごく腹立たしい経験をしたのでもう二度と使わないと思うが、アプリの改善が進めばインバウンド客にはすごく助かるサービスだとは思う。
特にユーザーサポートの部分や、迎車料金等のクリティカルにUXに関わる部分は少なくとも改善して良いサービスになることを期待しています。
信じる力を持たないと事業が立ち上がらない話
事業がどうしても上手くいかない。合理的に考えて、辞めた方が良い。
そんなことを思って、投資元である親会社の役員に相談をしたことがある。
補足すると、僕は今まで4つの事業の立ち上げに携わり、その殆どが失敗に終わった。
というより、失敗、にすら辿り着く前に終わった。
最初の1個目の事業は1年半ほど動かし、非常に大きなお金を投資したがリターンとしてはそのうちの2,3割ぐらいしか戻らない見込みになった。
次の2つの事業は、思いついてローンチ後、3ヶ月程度で立ち上がる見込みがない、と判断して閉じてしまった。
4つ目の事業は、まだ続いているが収益化につながる前に、もう儲かる見込みがないから譲る、として他の人に譲った。
そんな感じで、今が5つ目の事業である。
事業をやめる、と判断したときに大体考えるのがこんなことである。
- ニーズと解決策(プロダクト)がフィットしてない
- マーケットがない or 集客コストが見合う集客手段が無い
- 提供価値が無いプロダクトである
いままで、やめてきた事業は例外なくこのうちのどれかを感じていた。
事業を作るのは諦めたくないけど、合理的に考えて駄目なら駄目、と判断するのが大事だろう。そう思い、毎回駄目だと思ったら終了させていた。
一方、今、僕は、少し駄目だと思ったぐらいで辞めるのは、やめておくことにしている。
尊敬する先輩起業家から、こんなことを言われたからである。
「辞めるひとは、大体そんな感じで辞める理由を言ってくる。合理的に考えるなら、そんな課題が分かりやすくて解決策が簡単にわかる市場は食われている。判りづらいからこそ、君の勝てる希望がある。」
「コロコロ分野を変えて勝てるところを探そうとしても、各市場には、狂ったように知見を持ったもっと強いプレーヤーがいる。」
「信じる力をもっと持て。誰もが無いでしょ、というものに対しても、諦め悪く本気で探してしまう、そのくらいの信じる力を持とう。そうしないと、すぐに『合理的に考えて駄目』というのにぶつかってしまうから勝てない。」
僕の課題は、合理的に考える、という武器を元にすぐにあきらめモードに入ってしまうことである。
自分の課題と闘いつつ、世の中を変えるプロダクトを作るべく頑張ります。
そして、大切なものは、「信じる力」と「活を入れてくれる人」だな、と思いました。
反省
反省
社内で新規事業をやっていて、色々と、反省しなければならない点があった。 普通のスタートアップでも起きるのかは判らないが、自分なりに重要だと思ったのでメモしておく。
駄目だな、と思ったこと
・上手くいかないのでは?と思っても、ダラダラ続けた
「これ、価値を提供できてないな」という状態でピボットも思いつかないにも関わらず、ダラダラ続けてしまった。
なぜなら、やります!と言い切った手前、簡単に諦められないし、単に弱気に鳴ってるだけじゃないかな?と思ったから。
しかしながら、おおよそ、この予感が出てきたときは経験則的に結局すぐにだめになる。
また、その状態で仕事を進めてもチームが崩壊していく。うまくいかない感じがチームに伝わるから。
何のために仕事してるんだろう?という状態になって、頑張る意味が無くなり、頑張らないからつまらなくなり、崩壊する。
根拠なき不安ではなく、提供価値が無いと感じたら、早々に終わらせたほうが良い。
どれだけ迷っても、人の意見を元にGoの判断はしない。そうすると、直ぐに迷いに戻ってくる。
尊敬する人の意見を聞いて、自分がどう思うから、で判断しなければならない。
・人を増やしすぎた
意思決定のスピードが遅くなる。会議とか、そういう次元ではなく、気にしなければならない人が増える。
ああ、ゴール設定してあげないとこの人仕事がなくなっちゃう、、とか、一度言い出したことと整合性取らないといけないので、やっぱ辞めましょう!が言いづらいとか。
方向転換がしづらいのはかなりの致命傷。アホなら迷いまくってゴールに到着するしかないから、
迷う回数を増やせる状態だけは重要。作ったものを全部ぶっ壊してごめん、ができる組織じゃないと前にススメない。
・風呂敷を広げすぎた
TV出たり、Tシャツ着たり、絶対行けるぞ、と言ってみたり、風呂敷を広げるのは良いが、
広げてたためないからと言って、追い込まれて良い判断ができる、にはならない。
よく、宣言すればやらざるを得ない、なんてのがあるが、できないときは困るだけで結局やれない。
不用意に風呂敷を広げても、あまり意味がないだけじゃなく、一度表明しただけに意思決定しづらくなるのでオススメできない。
今後、スタートアップで大事にすること
ということで、次の事を守ってこれからも前に進もうと思う。
・信頼できる、コミュニケーションとりやすい人だけで進める ※YESマンを集める、とは違う。NOという主張がきちんと受け入れられる人と進めること。
・意思決定のスピードを爆速にする
意思決定を阻害する要因はなるべく排除する。
撤退判断の可否を経営会議に聞かなければならないとか、外注しちゃって断りづらいとか、メンバーの仕事が・・とかは防ぐ。
・力を発揮できる領域で、明確に存在する課題を解決する。
判りづらい、そうとも言える、という課題はだめ。芯食ってる課題を見つける。
諦める、の単位は重要だと思う。 自分は何を諦めないのか。僕は、事業を作ることを諦めない。手段は色々試していくしかない。