Max Is Back

新規事業/起業/スタートアップとして新しい価値を作るためで学んだことを発信していくブログです。

クラウドファンディングで自費0円でエストニアに行ってみて

こんにちは、ヒガシ(@suica_versa)です。 某ベンチャーで5年ほど新規事業の立ち上げを行い、今は退職してスタートアップにて事業立ち上げとエンジニアリングの支援をしています。

私は以前、前職の退職時にエストニアに行くためのクラウドファンディングを実施しました。

note.mu

今回、そのクラウドファンディングについて

  • なぜクラウドファンディングを選んだのか?

  • 具体的にどんなことをやって、どの程度集まったのか?

  • やってみてどうだったか?

といった質問をよく受けるのでまとめました。

クラウドファンディングやってみたい!変わった旅をしてみたいと思っている方には是非読んでいただきたいです。

エストニアについては今回はあまり触れません。noteをご購入いただくか、今後の記事にご期待下さい。

なぜクラウドファンディングを選んだのか?

当時、私の担当していた事業の伸びが芳しくなく、事業自体の方向転換を含めて新しいアイデアを出そうと考えていました。

ちょうど入社して5年ほどたち、キャリアチェンジのタイミングでもあるなとも思っていました。

そんなとき、一つのニュースが。

japanese.engadget.com

面白そう!

このニュースを皮切りに色々調べていくと、スタートアップを支援するためのスタートアップビザや、 国家の基幹システムにブロックチェーンの仕組みを取り入れているなど、面白そうなことがいっぱいありました。

ちょうど時間もあるし、実際にエストニアのスタートアップの雰囲気やブロックチェーンのビジネスにどんな会社があるのか知りたい!

エストニアに行きたい!

そんなことがきっかけでした。

一方、退職することに決めていたので、資金が全然無い(全然貯金しないタイプ)、、 とはいえ、多少のお金がない程度で諦めたくない!と思っていた時に、ネット界の有名人、けんすうさんがこんなツイートをしていました。

これだ!

ちょうど自分のまわりにも同じようにエストニアに興味がある人は多い。

これのエストニア版をやれば資金を集められるしみんなの疑問にも答えられる!

ということで、クラウドファンディングで募って調査することにしました。

クラウドファンディングの実施までにやったこと

と、決意したは良いものの、なかなかクラファンの募集を用意するのが億劫でいつまでも行動に移せず。。

見かねた友人の後押しで、先にチケットを押さえることにしました。

出発日が決まり、どんどんデッドラインが近づきます。

いよいよ焦りまくってクラファンの募集文を猛烈にタイピングしました。

あたりを短めにまとめて、前述のnoteを書くに至ります。

実は当初、Campfireで募集しようと思い投稿したのですがリジェクトされ断念しています。

まだアポが決まっていないため支援者へのリターン内容が確約できない状態だったのですが、これが規約的にNGとのことでした。

そんなことをやっているうちに日数が少なくなったため、最終的に審査がないタイプの集金手段として、想いを伝えるのに良いnoteと、資金を集めるのに良いpolcaを使いました。

それぞれの選定理由は、

  • noteは記事を買う形で購入が楽

  • polcaは購入がアプリ必須だった(当時)で面倒だが手数料が0円

といった点です。

頑張ってnoteを書いて友人に見てもらい、添削をお願いし、恐る恐る公開ボタンを押して、、 動き始めてから公開まで3日程度で募集開始です。

いよいよクラウドファンディング開始

ということで紆余曲折ありつつも、いよいよ資金を募集開始。

初動が大事だなと思い、公開直前に友人にシェアを依頼していました。 友人5人程度がシェアしてくれれば、共感性が高いものであれば一気に広まるだろうという狙いです。

また、このアイデアけんすうさんのツイートがきっかけだったので、募集しました!というリプライもを飛ばしてみました。

個人的には、単なる宣伝リプライは普通に飛ばしてもスルーされるし迷惑になるものだと思っています。

が、今回のプランはけんすうさんが過去他の人に提案した内容をを実際に行動に移したものです。

仮に移して成功すれば、けんすうさんのアドバイスが正しかった裏付けになり、けんすうさんの得にもなるし、当時アドバイスされた人の後押しにもなると思ったのであえてリプライしました。

すると、超親切なことにけんすうさんにnoteを購入いただきリプライもしていただきました!

そんな感じで初動がうまく行き、売れ行きはなかなか好調。

結果として、リリースして2週間程度で渡航費、宿泊費、食費を含めた全額が集まりました。

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出発までにやったこと

クラファンで資金を集めた以上、責任が発生します。

しかも、他の誰でもない自分自身の信頼を、しかも友人やお世話になった人からの信頼が掛かっています。

エストニア行ったけど収穫0でしたテヘペロ、とかあり得ません。

クラファン募集してからというものの、死に物狂いでアポ取りをしました。 とは言うものの、意外にアポメールが返答率が良かったため変わったことはしておらず、 ひたすらメールでアポを取り続けました。

結果は24通送って13通返答あり。結果12件アポが設定できました。

更に、事前調査しないと聞いてもわからない可能性があるので、ある程度調査してから行くことに。

リターンのレポートは渡航前に目次を作りました。最低でもこういう内容ならもらって嬉しいだろう、を先に考えて、内容を満たす情報を取りに行くことを意識していました。

とはいえ、振り返ってみると結果としては半分埋めて、半分は別の内容になりました。

いよいよエストニアへ!現地でやったこと

なんとか無事アポイントも設定でき、現地で見たいこともかなりリストアップできました。

結果、訪問中の営業日が少なかったこともあり毎日4アポ近くをこなすことに。

最初の3日間はディナーしか食べれないというガッツリ取材の毎日になりました。

とはいえ、現地でもひたすら、リターンに値するものがかけるか、学びを増やせるかに焦っていました。

正直楽しむ余裕が無い!信頼を失ってしまう、という焦りが常にあってひたすら残せるデータを残していました。

過去の海外渡航で一番プレッシャーを感じたかもしれないです。。

現地でもクラウドファンディングで来ました、というと他の会社も紹介していただくなどあり、新規アポも増えました。

一方で、当初一番参加したかったブロックチェーンカンファレンスが思ったより収穫がなく、書くことがなかったのが一番の焦りでもありました。

現地でのことなどは、noteにも書きましたが気になる方はが入れば別の記事で書こうと思います。

帰国&レポートをリリース

ということで、3週間程度の旅程(最後の週は現地の友人に会いに行っていた)をこなしてレポートをリリースしました。

と、サラッと書いていますがレポート書くのもかなり大変。

一度書いては消し、、を繰り返し、、見てもらえるクオリティなのか・・?に自問自答し続けて、いい加減にリリースしろ!と支援者に怒られつつ、帰国後三ヶ月後にレポートをリリースしました。

高額支援をしていただいた方にはプレゼンもしました。このnote見てプレゼンされてないぞ! という方はいつでもお呼びください!

クラウドファンディングをやってみた振りかえり

正直、目的によりますが旅行気分で、ならあまりオススメしません。 ひたすら何かに追われている気分になりますし、学びがなかったらどうしよう、、というリスクヘッジを用意しまくるのに大変でした。

一方で、今回のように調査したい、という明確な目的があればクラウドファンディングは最適だと思います。

資金面でもそうですが、周りの人から頂いた「これを調べてほしい!」という視点が調査する上でかなり参考になりました。

今回の渡航の中で行ってよかったと思えたのは、現地に住むことや働いてる人の人種、雰囲気をリアルに知れたことです。

現地には日本と同じように生活をしている人がいて、スタートアップに関係ない職の人が大半を占めている。 日本よりも少ない人口で、エストニアにはエストニアの苦労がある。

現地の人と話していて感じた、日本とのリアリティのある対比ができたことが一番の収穫です。

日本はかなり恵まれていると感じれました。 (もちろん、もっと具体的なスタートアップ支援制度の話やブロックチェーンの取り組みも知れました)

さいごに

ということで、無事帰国&レポートを出すことができました。

人を巻き込んで行動を起こすのは、なかなかに勇気がいるししんどい事ですが、 一つ一つの本気度が高くなるし、みんなこんなに助けてくれるんだな、と感じれたのは非常に大きな体験でした。

今では、エストニア、来年には住みたい!と思い割と本気で考えていますw